洗うほどに色の冴える天然染料藍染の木綿。
その風合いは、天然染料の藍の良さと、百年の歴史を積み重ねてきた職人技からにじみ出ています。

染場に入ると土間を掘り下げた貯蔵用の甕(カメ)には熟成された「すくも」があります。
染場にいくつもの槽が藍の液をたたえて埋め込まれ、糸をつける槽は、深緑色の泡をわき立たせています。

昭和初期から導入した豊田式織機導入、戦中戦後の苦難を乗り越え、素朴でシンの強い木綿そのものの精神を貫いております。

みいと織の特徴であるシマは(島渡り)舶来の柄で、鎖国以前に松阪から安南へ渡った貿易商・角屋七郎兵衛のもたらした「柳条布」を国産化したものと言われています。
江戸にお店を持つ松阪商人が安くて丈夫、柄ゆきも新鮮な木綿を「松阪木綿」として販売し、粋好みの江戸っ子に好まれ年間50万反以上販売されました。